マイクラの魅力的なBGMについて深堀りしてみた

今日は、大人気のゲーム『Minecraft』のBGMについて、その奥深い魅力に迫ってみようと思います!

ゲーム中に流れるBGMのタイミングから、どうして特定の曲が心に響くのか、さらにはマイクラbgm変更の方法や、なぜかマイクラbgmが流れない時の対処法まで、気になる疑問を徹底的に解説していきますね。

この記事のポイント
  • マイクラBGMがゲーム体験に与える影響や心理的効果を深掘り
  • C418など主要作曲家による名曲の背景と「悲しい」と感じる理由
  • ゲーム内設定やリソースパックを使ったマイクラBGMの変更術
  • コマンドを使ったBGMの再生方法や、BGMが流れない時の対処法
目次

マイクラBGMが織りなす独特の世界観と感情の深掘り

  • マイクラBGMが流れるタイミングと心理的効果
  • 心に残るマイクラBGM:多くのプレイヤーに愛される名曲の秘密
  • なぜマイクラBGMは「悲しい」と感じるのか?その理由を徹底解説

マイクラBGMが流れるタイミングと心理的効果

MinecraftのBGMは、単なる背景音楽以上の役割を担っています。ドイツの音楽家C418(ダニエル・ローゼンフェルド)は、ゲーム内の音楽について、プレイヤーにとってできる限り邪魔にならないよう、そして「何か面白いことが起きたときにだけ気づくような」ものを目指して作曲しました。

彼が目指したのは、ブライアン・イーノやヴァンゲリスの作品を思わせる環境音楽であり、ゲームの世界に溶け込みながらも、時にプレイヤーを「不意打ち」するような音楽です。例えば、人気ゲーム『Dwarf Fortress』からインスピレーションを受け、「音楽が完全に不意を突くようなゲーム」に興味を持っていたと語っています。

この「環境的」で「邪魔にならない」という特徴は、プレイヤーの心理に深く作用します。音楽は、プレイヤーがゲーム内で起きている出来事に感情的に反応しやすくするための「誘導剤」として機能し、ゲーム体験に没入感を深めます。

例えば、穏やかな音楽が流れることでリラックス効果が生まれ、プレイヤーは安心感を抱きながら探索に集中できます。一方で、突然音楽が変化したり、緊迫感のあるメロディが流れたりすると、プレイヤーは無意識のうちにその場の状況から「緊迫感」や「危険」を察知し、集中力が高まります。

また、音楽のテンポも感情に直接的な影響を与えます。速いテンポの音楽は興奮やスピード感を強調し、プレイヤーの心拍数を上昇させ、ゲームプレイに対して積極的な態度を取らせます。逆に、ゆっくりとした音楽はプレイヤーを落ち着かせ、場面の深刻さや切なさをより強く感じさせることがあります。

かつては、Java版の技術的制約から、曲を頻繁に再生するとゲームがクラッシュする可能性があったため、音楽の再生頻度は意図的に分散されていました。これにより、音楽がプレイヤーに与える印象はよりランダムで、時折現れる静かで瞑想的なBGMが、広大な世界での孤独感や静けさを際立たせる効果も生んでいました。

このように、マイクラBGMはゲームの「リズム」や「テンポ」を作り出し、プレイヤーの体験に重要な影響を与えているんですよ。

心に残るマイクラBGM:多くのプレイヤーに愛される名曲の秘密

MinecraftのBGMは、その独特のスタイルで多くのプレイヤーに深く愛され、ゲーム音楽の傑作として高く評価されています。特に、C418が手掛けた2枚の主要サウンドトラックアルバム、『Minecraft – Volume Alpha』(2011年リリース)と『Minecraft – Volume Beta』(2013年リリース)は、この評価の核となっています。

『Volume Alpha』は、2015年に初めてアナログレコードやCDとしても発売され、商業的な成功も収めています。2022年には、ビルボード・ミュージック・アワードの「トップ・ダンス/エレクトロニック・アルバム」にノミネートされるなど、音楽業界での存在感も示しました。

このアルバムに収録されている「Sweden」という楽曲は、Spotifyで1億9,000万回以上ストリーミングされており、ゲーム由来の楽曲としては世界でも有数の再生数を誇るほどです。

そして2025年には、『Volume Alpha』の完全版がアメリカ議会図書館に収蔵されるという快挙を達成し、アメリカの「音」として多様な歴史や文化を示すものとして認められました。

音楽評論家たちは、C418の作品を「リプレイ性に富み、繰り返し聴いても飽きのこない、強調されすぎたり単純すぎたりしない要素が魅力」と高く評価しています。特にその「ミニマリスティックで哀愁を帯びた作曲」は、「サティやイーノのアンビエント作品を想起させる」と評され、ゲームの「完璧な伴奏」とされています。

また、ある評論家は『Volume Alpha』を「この10年でリリースされたアンビエント・アルバムの中で間違いなく最高の一枚」と称賛し、その「心地よい眠りと同じくらい静かなもの」と表現しています。

このように、C418のBGMは、単にゲームの背景として流れるだけでなく、プレイヤーの心に深く刻まれる芸術作品として、多くのメディアで最高のゲーム音楽の一つに挙げられています。

その秘密は、エイフェックス・ツインなどに影響を受けたC418の独自の電子音楽と、アコースティックな要素を融合させた「有機的」なサウンドにあり、それがマイクラの世界観と見事に調和しているからでしょう。

なぜマイクラBGMは「悲しい」と感じるのか?その理由を徹底解説

MinecraftのBGMを聴くと、なぜか「悲しい」「寂しい」「憂鬱」といった感情が湧き上がると感じるプレイヤーは少なくありません。Redditのコミュニティでも、この感情についての議論が活発に行われています。この感覚には、いくつかの理由が考えられます。

まず、作曲者であるC418の意図が挙げられます。彼は、プレイヤーが広大なマイクラの世界で「一人ぼっちになったような感覚」で感じられるように音楽を作ったと述べています。

特にゲームの初期には、村人などのNPCが少なく、動物以外には誰もいない広大な世界が広がっていました。この「孤独のテーマ」と音楽が非常に合致しており、プレイヤーを「原始的な惑星にいるロビンソン・クルーソー」のような、世界から抜け出せないよそ者だと感じさせることがありました。

また、初期のマイクラの世界は今よりも「暗くて陰鬱」な雰囲気があったため、当時のゲーム設定に音楽がマッチしていたという意見もあります。

次に、多くのプレイヤーにとっての「ノスタルジー」が強く影響しています。特に初期のマイクラをプレイしていた層にとっては、あのBGMが「良い時代に戻ったような気分」にさせてくれます。それは、大人になる前の悩みがない頃、友人との大規模なLANパーティー、初めて作った家、あるいはただ広大な世界に存在していたシンプルな時間を思い出させるからです。

音楽は感情と密接に結びついて記憶されるため、過去の感動的な、あるいは心に残る瞬間に流れたBGMは、その時の感情と共に脳に深く刻まれます。そのため、大人になってから改めて聴くと、子供の頃の思い出が蘇り、切なさや懐かしさ、そして戻れない時間への諦めといった感情が交錯し、「悲しい」と感じる要因となるのです。

ただし、この感情は普遍的なものではなく、個人の経験や感じ方によって異なります。Redditの議論でも、多くの人が「悲しい」と感じる一方で、「穏やかで、ノスタルジックで、瞑想的」「内なる平和のような感覚」だと感じる人もいます。

音楽には、特定の音程やリズムが本質的に感情的な結びつきを持つわけではなく、私たちがそれを聴いたときに抱く感情は、ほとんどが自身の経験に基づいているという見方もあります。例えば、短調の音楽が西洋文化では「悲しい」と感じられることが多いですが、他の文化では「嬉しい」と捉えられることもあります。

最近追加されたレナ・レインや谷岡久美、アーロン・チェロフといった新しい作曲家によるBGMは、素晴らしいものの、C418の音楽が持つ独特の「憂鬱さ」や「ノスタルジー」とは異なる印象を与えるという意見も聞かれます。

レナ・レインの音楽は「探検や不思議な感じ」を想起させると評されています。これは、マイクラの世界が初期の孤独な雰囲気から、より生命力にあふれる賑やかな環境へと進化していることを反映しているとも言えるでしょう。

マイクラBGMのカスタマイズと最新の音楽事情

  • マイクラBGMの音量設定と変更方法
  • マイクラBGMを自由に変更!リソースパック活用術
  • 新世代を担う作曲家たちと未発売のC418アルバム
  • 特定のBGMを流すコマンド活用法:playsound
  • マイクラBGMが流れない場合の対処法

マイクラBGMの音量設定と変更方法

Minecraftでは、ゲーム内の様々な音量を細かく調整することができます。これにより、プレイヤーは自分にとって最適な音響環境を作り出し、ゲームへの没入感を高めるだけでなく、周囲の状況をより正確に把握するのに役立ちます。

サウンド設定は主に「音量」と「字幕」の2つに分かれていますが、BGMに関わるのは「音量」設定です。音量設定では、以下の項目を個別に調整できます。

  • マスター: 全体の音量です。全体の音量を調整する基本となるので、聞きやすいレベルに設定しましょう。高すぎると耳が疲れ、低すぎると重要な音が聞き取りにくくなるので注意が必要です。
  • 音楽: ゲーム内BGMの音量です。ゲームの雰囲気を存分に楽しみたい場合は高めに、効果音や環境音に集中したい場合は低めに設定するなど、好みに合わせて調整できます。
  • 効果音: ブロックの破壊や設置、アイテムの使用音など、ゲームプレイに直結する音です。敵の接近や重要なイベントを聞き逃さないよう、適度な音量に設定することが推奨されます。
  • プレイヤー: 自身のキャラクターが発する音です。
  • 環境音: 洞窟や水中、ネザーなど、特定の環境で流れる音です。周囲の状況把握に役立つため、ある程度の音量を維持すると良いでしょう。
  • ボイス/スピーチ: 村人やイリジャーなどのモブの音声です。

これらの設定を変更する方法は、プレイしているエディションによって異なります。

Java Edition(PC版)の場合

  1. ゲーム内のメニューを開きます。
  2. 「オプション」を選択します。
  3. 「音声」タブを選択します。
  4. 各項目のスライダーを動かして音量を調整します。

Bedrock Edition(統合版)の場合

  1. ゲーム内のポーズメニューを開きます。
  2. 「設定」を選択します。
  3. 「音声」タブを選択します。
  4. 各項目の音量を調整します。

さらに、Java EditionではMODを導入することで、より詳細な音量調整が可能になります。

例えば、「Extreme sound muffler」というMODを導入すると、個別の音を細かく調整したり、特定の音をミュートしたり、指定した範囲内でのみ音量を調整したりといったことが可能です。自分好みのサウンド設定を見つけるために、これらの機能を活用して、少しずつ調整を重ねていくことをおすすめします。

マイクラBGMを自由に変更!リソースパック活用術

Minecraftの世界観をガラリと変えたい、あるいは特定のBGMを流したいといった願望はありませんか?そんな時に役立つのが「リソースパック」です。リソースパックとは、マイクラのテクスチャ(見た目)、効果音、そしてBGMなどのゲーム内のアセットを置き換えるためのファイル群のことです。これを使用することで、ゲームの雰囲気を根本から変えることが可能になります。

リソースパックを導入すると、例えば粗めのデフォルトテクスチャを、高精細でリアルなテクスチャに変更できます。月の描写一つとっても、単なる四角からリアルな月に変わるなど、視覚的な変化は一目瞭然です。

そして、このリソースパックはBGMの変更にも対応しているため、既存のBGMを別のファイルに置き換えたり、新しいBGMを追加したりすることが可能になるのです。

よく混同されがちな「MOD」や「プラグイン」との違いを理解しておくと、リソースパックの役割がより明確になります。

  • MOD: マイクラに本来ない機能を追加できるプログラムです(例: 新しいアイテム、新しいモブ、新しいゲームシステムなど)。
  • プラグイン: マイクラにある既存の機能を改造するものです。
  • リソースパック: マイクラにあるテクスチャやBGMといったデータを、別のデータに置き換えるものです。機能の追加や改造ではなく、見た目や音に特化したカスタマイズを行います。

このように、リソースパックは主に見た目と音のカスタマイズに特化しており、MODやプラグインを使わずとも、マイクラの世界を自分だけの高精細な世界に「塗り替える」ことができるのが大きな特徴です。

リソースパックの導入方法は、シングルプレイ環境とマルチプレイサーバー環境で異なります。ローカル環境(自分のPC)に導入する場合、Java版と統合版でそれぞれ手順が異なりますが、一般的にはリソースパックファイルをダウンロードし、ゲーム内の指定されたフォルダに配置して有効化する流れとなります。

マルチプレイ環境においては、リソースパックの導入に大きなメリットがあります。基本的にマルチプレイでリソースパックを適用する場合、参加者全員がクライアント側にリソースパックを導入する必要がありますが、サーバーにリソースパックを導入すれば、参加者側での個別の導入は不要になります。

サーバーにリソースパックが適用されていれば、参加者は自動的にそのリソースパックが反映された環境でマルチプレイを楽しむことができます。これにより、サーバー管理者は参加者全員に同じ体験を提供しやすくなります。

ただし、ユーザーが制作した非公式のリソースパックには、少なからずセキュリティリスクが生じる可能性もあるため、導入する際は自身の判断で信頼できるソースから入手するようにしましょう。

新世代を担う作曲家たちと未発売のC418アルバム

Minecraftの音楽は、C418(ダニエル・ローゼンフェルド)の功績が最も大きいですが、2020年以降、新たな才能が加わり、そのサウンドスケープはさらに豊かになっています。

2020年からは、アメリカの作曲家であるレナ・レインが「ネザーアップデート(Nether Update)」の楽曲制作をMojang Studiosから依頼され、主要な貢献者の一人となりました。

彼女は以前、ビデオゲーム『Celeste』のサウンドトラックを手掛けており、マイクラの「非常に高く評価されているスコア」に対して「大きなプレッシャー」を感じたと明かしています。

ネザーアップデートのサウンドトラックでは、「それぞれの曲が感情の進行や、この異世界の中で場所から場所へと旅するような感覚を持たせたかった」と語り、新たなゲーム内音楽ディスク「Pigstep」も収録されました。

レナ・レインはその後も積極的にマイクラの音楽に携わり、「Caves & Cliffs」アップデート(2021年)、「The Wild Update」(2022年)、そして「Tricky Trials」アップデート(2024年)といった大型アップデート向けに楽曲を提供しています。特に「Caves & Cliffs」では、『ファイナルファンタジー』シリーズなどで知られる日本の作曲家、谷岡久美も3曲を担当し、多様な音楽性が加わりました。

2023年の「Trails & Tales」アップデートでは、アーロン・チェロフが5曲の新曲を提供し、2024年の「Tricky Trials」ではアーロン・チェロフ、谷岡久美、レナ・レインの3名による楽曲が初めて一つのアルバムに収められました。さらに、2025年の「Chase the Skies」アップデートでは、エイモス・ロディーが6曲を作曲しています。

一方で、初期の音楽を担ったC418のファンにとっては、長年待たれている「3作目のC418アルバム」の行方が気がかりな話題です。C418は2011年の時点で、2作目の『Volume Beta』の後に『Volume Final』という3作目のサウンドトラックアルバムを制作する予定があることを示唆していました。

2015年にはその開発を初めて明かし、「これまでのアルバムよりもアンビエント寄りになりそうだ」「実験のつもりだ」とコメントしています。また、2017年にはアルバムの存在を正式に認め、総収録時間がこれまでの2作(合計3時間18分超)を上回る予定だと明かしましたが、未だに完成には程遠い状況にあると語っていました。

この未発売のアルバムは、ライセンス問題やマイクロソフトとの法的な対立を理由に、2025年時点でもリリースされていません。C418自身は、2021年のインタビューで「何かはある。自分の中では完成していると思うが、特にMinecraftが現在大きなプロパティとなっていることもあり、状況が複雑になったからわからない」と語っています。

2025年には、Minecraftとの関わりについて「自分で終えたというより、終わったものとして選ばれたことをむしろうれしく思う」と述べ、通常のキャリアに集中できることに満足しているとも発言しています。

C418以外のアーティストによるサウンドトラックは、マイクロソフト自社のレーベルが所有し、リリースしていますが、C418の作品は彼自身が権利を保持しています。この複雑な状況が、ファンが待ち望む3作目のリリースを困難にしているようです。

C418以外にも、イギリスの音楽家ギャレス・コーカーが『レガシーコンソール版』のダウンロードコンテンツ(DLC)向け音楽を担当し、2016年から2020年にかけて複数のサウンドトラック・アルバムを発表しています。

特定のBGMを流すコマンド活用法:playsound

MinecraftのBGMは自動で流れますが、「この場所で特定のBGMを流したい」「あの効果音をもう一度聞きたい」といった願望はありませんか?

そんな時に役立つのが、統合版マイクラで使える/playsoundコマンドです。このコマンドを使えば、ゲーム内の効果音やBGMをプレイヤーの好きなタイミングで再生できます。

/playsoundコマンドの基本的な構文は以下の通りです:/playsound <サウンド名> <ターゲット> <座標> <ボリューム> <ピッチ> <最小ボリューム>

それぞれの引数が持つ意味は以下のようになります。

  • サウンド名: sound.jsonmusic.jsonであらかじめ設定されたサウンド名を指定します。これにはゲーム内の様々な効果音やBGMが含まれます。
  • ターゲット: 音を聞くことができる対象、つまり「聞こえる人」を指定します。プレイヤーの名前や、特定のプレイヤーグループを指定するターゲットセレクター(例: @aで全プレイヤー)を使用できます。
  • 座標: 音の発生源となる場所の座標を指定します。チルダ表記(~ ~ ~)を使うと、コマンドを実行したプレイヤーの耳元を発生源に指定できます。この表記を省略した場合、コマンドが実行された場所が音の発生源となります。
  • ボリューム: 発生源で再生される音量を設定します(0.0~最大値不明)。特に重要なのは、1.0以上を指定した場合、音量自体は変わらず、音の可聴範囲が拡大されるという点です。
    • デフォルトの可聴範囲は、効果音系が半径16ブロック、BGM系が半径64ブロックです。例えばボリュームを2.0に設定すると、可聴範囲は効果音で半径32ブロックに拡大されます。
  • ピッチ: 再生速度を調整します。1.0以上で速く、1.0以下で遅くなります。
  • 最小ボリューム: ターゲットが音の可聴範囲ギリギリ、または範囲外にいるときに聞こえる音量です。0に設定すると、可聴範囲外では音が聞こえなくなります。もしターゲットが可聴範囲外にいる場合、疑似的に音の発生源がターゲットの近く(2~4ブロック程度)に移動し、この最小ボリューム設定値で再生されます。

具体的な使い方として、例えば「BGMを遠くで鳴らしたい」というマニアックな要望にも対応できます。プレイヤーの近くで鳴らすと気になってしまうようなBGMを、ある程度離れた場所で再生したい場合です。デフォルトの可聴範囲(半径16ブロック)では遠くに設定しづらいので、ボリュームを上げて可聴範囲を拡大することがポイントです。

例: /playsound record.cat @a 64 60 64 5 1 1 このコマンドは、プレイヤー(仮にx=0,y=60,z=0にいる場合)から離れたx=64,y=60,z=64を音の発生源とし、ボリュームを5.0に設定することで可聴範囲を5倍(半径80ブロック)に拡大して再生します。こうすることで、指定座標が可聴範囲の外になることを防ぎ、プレイヤーの近くに仮の発生源が設定されてしまう事態を回避できます。

また、再生中の効果音やBGMを停止したい場合は、/stopsound <ターゲット>コマンドを使用します。これらのコマンドを使いこなすことで、マイクラのサウンド体験をより深く、よりパーソナルなものにカスタマイズできるでしょう。

マイクラBGMが流れない場合の対処法

Minecraftをプレイしている際に、BGMが突然流れなくなってしまうと、ゲームの雰囲気が損なわれ、寂しく感じてしまうことがありますよね。もしマイクラのBGMが流れない場合は、いくつかの原因と対処法が考えられます。

まず、最も基本的な確認事項として、ゲーム内のサウンド設定を見直しましょう。

マイクラには「マスター」音量と「音楽」音量という個別の設定項目があります。

  • 「音楽」音量スライダーの確認: ゲーム内の「オプション」または「設定」メニューを開き、「音声」タブを選択します。ここで「音楽」の音量スライダーがゼロになっていないか、あるいは非常に低い位置に設定されていないかを確認してください。もし低すぎたりミュートになっていたりすれば、BGMは聞こえません。
  • 「マスター」音量スライダーの確認: 全体の音量を調整する「マスター」音量も同時に確認しましょう。これが低すぎると、他のすべての音も聞こえなくなるため、BGMも聞こえなくなります。

次に、ゲームの音楽が再生されるタイミングと特性を理解することも重要です。C418の作曲哲学として、音楽はプレイヤーに「邪魔にならない」ように、そして「完全に不意を突くような」形で流れることが意図されています。そのため、音楽が常に途切れることなく流れているわけではありません。

特に初期のJava版では、技術的な制約から曲を頻繁に再生するとゲームがクラッシュする可能性があったため、音楽の再生頻度は意図的に抑えられ、ランダムな間隔で再生されるように設計されていました。そのため、一時的にBGMが聞こえなくても、それがゲーム本来の仕様である可能性も考えられます。

もしリソースパックやMODを導入している場合は、それが原因でBGMが流れないこともあります。

  • リソースパックの確認: 導入しているリソースパックがBGMファイルを変更または破損させている可能性があります。リソースパックを一時的に無効にして、デフォルトのBGMが流れるか試してみましょう。
  • MODの競合: 特にJava Editionでサウンド関連のMOD(例: Extreme sound muffler)を複数導入している場合、それらが競合してBGMの再生に影響を与えている可能性も考えられます。最近導入したMODを一つずつ無効にして、問題が解決するか試すのが有効です。

それでもBGMが流れない場合は、ゲームの再起動や、ゲームファイルの整合性チェック(PC版の場合)を試すのも良いでしょう。稀にゲームファイルが破損していることもあります。最終手段としては、ゲームの再インストールも考慮に入りますが、まずは上記の設定確認から試してみてください。

マイクラのBGMは、単なるゲームの付属物ではなく、それ自体がプレイヤーの心に深く作用する芸術作品であり、ノスタルジーや感情を呼び起こす強力なツールです。

ゲーム設定のカスタマイズやリソースパックの活用によって、自分だけの理想的なマイクラサウンド体験を作り出すことができます。

未発表のC418の作品も気になりますが、今後も新しい作曲家たちの手によって、マイクラの音楽世界は進化し続けることでしょう。

総括:マイクラBGMが織りなす奥深い世界観とカスタマイズの可能性

この記事のまとめです。

  • マイクラBGMは単なる背景音ではなく、プレイヤーの感情や没入感を深める重要な要素
  • C418は音楽を「邪魔にならない」「不意打ちする」環境音楽として意図的に作曲
  • 音楽のテンポや有無が、ゲーム内の緊張感やリラックス感を直接的に引き出す
  • C418が手掛けた『Volume Alpha』や『Volume Beta』は批評家から高く評価され、不朽の名作として愛されている
  • 特に「Sweden」は多くのプレイヤーにとって心に残る名曲として知られる
  • マイクラBGMが「悲しい」と感じられるのは、孤独感を演出する作曲意図や、プレイヤーの強いノスタルジーによるもの
  • 古いマイクラの世界観が、当時のBGMの持つ哀愁と結びついている
  • 感情の感じ方には個人差があり、悲しいと感じる人もいれば、平和や瞑想的だと感じる人もいる
  • ゲーム内のサウンド設定で「マスター」と「音楽」の音量を個別に調整できる
  • Java EditionとBedrock Editionで音量設定の変更方法が異なる
  • Java EditionではMODを使ってより詳細な音量調整が可能
  • リソースパックを使うと、テクスチャだけでなくBGMも自由にカスタマイズできる
  • リソースパックはMODとは異なり、見た目と音の変更に特化したファイル群
  • マルチプレイサーバーにリソースパックを導入すれば、参加者全員が同じBGM体験を共有できる
  • レナ・レインをはじめとする新世代の作曲家たちが、マイクラBGMの多様性を広げている
  • C418の3作目となる未発売アルバムは、ライセンス問題などによりリリースの見通しが立っていない
  • /playsoundコマンドを使えば、特定のBGMや効果音を任意の場所や音量で再生できる
  • BGMが流れない場合は、ゲーム内設定の確認やリソースパック、MODの競合を疑う
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この記事を書いた人

マインクラフトのピクセル建築とドット絵制作を愛するクラフター。
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