せっかく久しぶりに友達とマルチプレイを楽しもうと意気込んでいたのに、画面に突然「クライアントが期限切れ」という無機質なエラーメッセージが出て参加できず、困り果ててしまった経験はありませんか。
このエラーは、マインクラフトにアップデートが配信された直後や、久しぶりにゲームを起動した際によく発生する、最も代表的なトラブルの一つです。焦ってゲームの再起動を繰り返したり、ルーターの電源を抜いたりしても直らないことが多いですが、実は原因は驚くほどシンプルで、正しい手順さえ踏めば誰でもすぐに解決できます。
この記事では、このエラーが表示される具体的なメカニズムから、Switch、スマホ、PCなど各機種ごとの正確なアップデート方法、そして初心者には少しややこしい「バージョン不一致」の仕組みについて、図解を見るように分かりやすく徹底解説します。これを読めば、今後アップデートが来ても慌てずに対応できるようになります。
- エラーの主原因は自分のソフトとサーバーのバージョン不一致
- 「クライアントが期限切れ」は自分のソフトを更新すれば直る
- 「サーバーが期限切れ」の場合はホスト側の更新を待つ必要がある
- Java版と統合版ではバージョンの合わせ方が根本的に異なる
マイクラで「クライアントが期限切れ」と出る原因と対処法
- 自分のゲームバージョンが古い場合の更新手順
- 統合版とJava版で異なるエラーの意味を理解する
- ストアで更新が来ない時の強制アップデート方法
- Realms参加時にエラーが出る場合の特有の事情
自分のゲームバージョンが古い場合の更新手順

マインクラフトを起動して、いつものようにマルチプレイサーバーや友人のワールドに入ろうとしたとき、「クライアントが期限切れ」と表示される最大の原因は、あなたの使っているゲームソフトのバージョンが、参加しようとしているサーバーのバージョンよりも古いことです。マインクラフトは数ヶ月に一度のペースで大型アップデートが行われるほか、バグ修正のための小規模な更新も頻繁にあります。マルチプレイを行うには、参加者全員が全く同じバージョンでなければならないという鉄則があります。
解決策はシンプルで、ご自身のマインクラフトを最新版にアップデートすることです。しかし、機種によって手順が異なります。Nintendo Switch版であれば、まずホーム画面に戻り、マイクラのアイコンに合わせて「+」ボタンを押します。メニューから「ソフトの更新」→「インターネットで更新」を選んでください。これで強制的にチェックが入ります。PlayStation 4/5版であれば、ホーム画面でゲームアイコンを選び、オプションボタンから「アップデートを確認」を選択します。
スマホ版(iOS/Android)やWindows版(統合版)の場合は、ゲーム内からは更新できません。それぞれのアプリストア(App Store、Google Play、Microsoft Store)を直接開き、アップデートのリストにマイクラが表示されていないか確認しましょう。多くの場合、端末が自動更新設定になっていれば勝手に更新されますが、ストレージの空き容量不足や、Wi-Fi環境ではないためダウンロードが保留されているケースも多々あります。エラーが出たら、まずは手動でストアを確認し、最新の状態にすることで、この問題の9割は解決します。
統合版とJava版で異なるエラーの意味を理解する

このエラーメッセージには、「クライアントが期限切れ(Client Outdated)」と「サーバーが期限切れ(Server Outdated)」という非常によく似た二つのパターンが存在します。一見すると同じようなエラーに見えますが、どちらが表示されているかによって対処法が180度異なるため、この違いを正しく理解することがトラブル解決の最短ルートとなります。特にSwitchやスマホなどの統合版(BE)とPCのJava版では、そのニュアンスや対処の難易度が変わります。
まず、「クライアントが期限切れ」と出る場合は、先ほど解説した通り「自分のソフトが古くて、相手(サーバー)が新しい」状態です。これは自分自身の端末をアップデートすれば済む話なので、解決は非常に簡単です。一方、これとは逆に「サーバーが期限切れ」と出る場合は、「自分のソフトが新しくて、相手(サーバー)が古い」状態を指します。これはマインクラフトのアップデートが配信された当日に頻発する現象で、自分の端末は自動更新ですぐに最新版になったけれど、友人の端末や利用しているサーバーソフトがまだ更新されていない時に発生します。
この「サーバーが期限切れ」の場合、自分側でできる操作は基本的にありません。サーバー管理者やホストである友人に「そちらのアプデがまだのようだから、更新してほしい」と連絡を取るか、相手が更新できるようになるまで待つ必要があります。特に統合版のクロスプラットフォームプレイでは、Switchには更新が来ているのにiOSにはまだ来ていないなど、機種によって配信タイミングに数時間のズレが生じることがあります。この仕組みを知っておくだけで、無駄な再インストールを避けることができます。
ストアで更新が来ない時の強制アップデート方法

「友達はもうアップデートして遊んでいるのに、自分のSwitchやスマホにはまだ更新が来ない」というケースは、マイクラのアップデート日によくある最大のストレス要因です。公式SNSなどでアップデート開始の告知が出ているにもかかわらず、手元の端末で更新ボタンが表示されないときは、端末内のストア情報が古いまま更新されていないか、一時的なキャッシュ(ゴミデータ)が邪魔をしている可能性があります。
Nintendo Switchの場合、一度本体の完全な再起動を行ってみてください。単なるスリープではなく、電源ボタンを3秒以上長押ししてメニューを出し、「電源オプション」から「再起動」を選びます。これで内部の通信状態がリセットされ、正しい更新データが見つかることがよくあります。Windows版(Microsoft Store)の場合は、ストアアプリを開き、左下の「ライブラリ」をクリックしてから、右上にある「更新プログラムを取得する」ボタンを押してください。これを押さないとマイクラの更新が降りてこないことが多々あります。
スマホ版の場合も同様に、App StoreやGoogle Playのアップデートページを指で下に強く引っ張ってリロード(再読み込み)をしたり、一度ストアアプリ自体を完全に終了(タスクキル)させてから再起動したりすることで改善する場合があります。それでも更新が来ない場合は、各プラットフォームのサーバーで配信遅延(ロールアウトの遅れ)が起きている可能性が高いです。特に大型アプデ当日は世界中からのアクセスが集中するため、地域や機種によって最大で24時間程度のタイムラグが発生することは珍しくありません。その場合は、焦らず数時間待ってから再度確認するのが最も確実です。
Realms参加時にエラーが出る場合の特有の事情

公式が提供するレンタルサーバー「Realms(レルムズ)」を利用している場合、「クライアントが期限切れ」というエラーは少し特殊な事情を含んでいます。通常のサーバーとは異なり、Realmsは「誰もログインしていないときはスリープ状態」になり、誰かがアクセスしたタイミングでサーバーが起動し、その時に最新バージョンへの更新チェックが行われる仕組みになっています。
ここで問題になるのが、「誰が最初にアクセスするか」です。基本的に、Realmsの契約者である「オーナー」がログインしてワールドに入ろうとした瞬間に、サーバーのバージョンアップ処理が走ります。しかし、オーナーよりも先にメンバーであるあなたが、自分のアプリを最新版にしてRealmsに入ろうとすると、サーバー側はまだ旧バージョンのまま眠っているため、「クライアントが期限切れ(またはサーバーが期限切れ)」というバージョンのねじれによるエラーが表示されてしまいます。
つまり、Realmsのバージョンを上げるためのスイッチを押せるのは、原則としてオーナーだけであると理解しておくと良いでしょう。もしあなたがメンバーの立場でこのエラーに出た場合、オーナーに連絡して「一度Realmsにログインして、サーバーの更新を完了させてほしい」とお願いするのが最も手っ取り早い解決策です。オーナーが忙しくてログインできない場合、メンバー側からはどうすることもできず、サーバーが自動的に更新を検知するのを待つしかありませんが、これは確実ではありません。Realms特有の仕様として、「オーナーが鍵を開けないと、新しい空気(アップデート)が入らない」イメージを持っておきましょう。
「サーバーが期限切れ」の場合やバージョン不一致の解決策
- Java版でサーバーに合わせてバージョンを下げる方法
- 統合版でマルチプレイをするためのバージョン統一
- 友人と遊ぶ際にバージョンが合わない時の連絡と調整
- アップデート直後に多発する不具合と待つべき時間
Java版でサーバーに合わせてバージョンを下げる方法

PCで遊ぶJava版マインクラフトの最大のメリットは、プレイヤーが自由にゲームのバージョンを行き来できる「柔軟性」にあります。もし参加したいサーバーで「サーバーが期限切れ」と表示された場合、サーバー側が使用しているMODやプラグインの対応待ちですぐにはアップデートできない事情があることが多いです。その場合、Java版プレイヤーは自分のクライアントのバージョンをサーバーに合わせて「下げる(ダウングレードする)」ことで参加可能になります。
手順は非常に簡単です。Minecraft Launcher(ランチャー)を起動し、上部のタブから「起動構成」を選びます。次に「新規作成」をクリックし、バージョンの項目でサーバーと同じバージョン(例えば1.20.1など)を選択して名前を付け、保存します。その後、「プレイ」タブに戻り、左下の起動構成リストから先ほど作った古いバージョンのプロファイルを選んで起動するだけです。これで古いバージョンのサーバーに入ることができます。
ただし、非常に重要な注意点が一つあります。一度新しいバージョン(例: 1.21)で遊んで読み込んだワールドを、古いバージョン(例: 1.20)で開かないようにしてください。新しいブロックやアイテムが存在しない状態で読み込まれるため、データが破損したり、アイテムが消滅したりする原因になります。バージョンを下げる際は、必ずそのサーバー専用のプロファイルとして起動するか、ワールドデータのバックアップを別の場所に保存してから行うのが鉄則です。Java版の自由さは自己責任の上に成り立っていることを忘れないでください。
統合版でマルチプレイをするためのバージョン統一

Switch、スマホ、PS4/5、Xbox、Windows版などの「統合版(Bedrock Edition)」では、Java版のように自由に過去のバージョンに戻す機能は、公式には提供されていません。アプリストアの仕組み上、常に「最新バージョン」が配信されるようになっており、ユーザーが任意で古いバージョンをインストールすることはできないのです。これが、統合版でバージョン不一致が起きた際に解決を難しくしている最大の要因です。
そのため、統合版でマルチプレイをする際の鉄則は「全員が最新版にアップデートして合わせる」こと以外に、現実的な選択肢がほぼありません。もし特定の友人が古い端末を使っていてOSのアップデートができずマイクラも更新できない、あるいはストレージ容量不足で更新が止まっているという場合、その友人が問題を解決しない限り、システム上一緒に遊ぶことは不可能になってしまいます。
インターネット上には非公式なツールを使ってバージョンを下げる方法が紹介されていることもありますが、これらはウイルス感染のリスクやセーブデータの破損リスクが非常に高く、アカウントBANの可能性もゼロではないため、当サイトでは全くおすすめできません。統合版においては、「常に最新の状態を保つこと」がマルチプレイへの唯一のパスポートであると考えてください。もし不具合などで意図的にアップデートを止めている友人がいる場合は、その事情を汲みつつ、全員が更新できるタイミングまでマルチプレイを延期する調整が必要です。
友人と遊ぶ際にバージョンが合わない時の連絡と調整

マルチプレイにおけるバージョンの不一致は、技術的な問題というよりも、友人間のコミュニケーションの問題として解決すべき場面が多々あります。特に大型アップデートの当日は、「自分は更新できたけど友達はまだ来ていない」「サーバー側の対応が追いついていない」という状況が頻発します。この時、無理に何とかしようと焦らず、まずは現状を冷静に共有し合うことが大切です。
例えば、「自分にはアップデートが来ているけれど、そっちはどう?」とメッセージアプリなどで確認し合いましょう。もし相手が「サーバーが期限切れ」というエラーを出しているなら、それはあなたが新しすぎるか、相手が古すぎるかのどちらかです。お互いのタイトル画面の右下に小さく表示されているバージョン番号を写真で送り合い、数字が完全に一致しているか確認してください。例えば「1.21.0」と「1.21.2」では末尾が異なり、これだけでマッチングできないことがあります。
バージョンがズレていることが判明したら、基本的には「古いバージョンの人が更新できるまで待つ」のが解決策です。相手が子供で操作が分からない場合は、保護者の方に更新作業をお願いする必要があるかもしれません。「今日はバージョンが合わないから、各自でサバイバルの準備をして、明日また集まろう」と割り切るのも、長く楽しくマイクラを続けるための秘訣です。無理に接続しようとするとエラー画面ばかり見ることになり、楽しいはずのゲーム時間が台無しになってしまいます。
アップデート直後に多発する不具合と待つべき時間

マインクラフトのアップデート直後は、新しい要素への期待でお祭り騒ぎのように盛り上がりますが、同時に最もトラブルが多い「魔の時間帯」でもあります。「クライアントが期限切れ」エラーだけでなく、未知のバグやサーバーの混雑による接続不安定が発生しやすいのもこのタイミングです。時には、最新版に致命的な不具合が見つかり、緊急の修正パッチが出るまでマルチプレイが推奨されないケースさえあります。
もし、あらゆる手段を試しても「期限切れ」エラーが解消しない、あるいは接続できてもすぐに落ちてしまう場合は、一旦プレイを中断して情報を集める時間を設けてください。X(旧Twitter)で「マイクラ バグ」「マイクラ サーバー落ち」などで検索したり、公式サイトの障害情報を確認すると、「現在Switch版で接続障害が発生しています」といったアナウンスが出ていることがあります。
このような全体的な障害の場合、プレイヤー側でできることは「修正を待つ」ことだけです。ここで無理にルーターの設定をいじったり、ゲームをアンインストールして入れ直したりすると、かえって大切なセーブデータを消してしまうなどの二次被害を招く恐れがあります。アップデート直後の数時間は「遊べなくて当たり前」くらいの広い心を持ち、公式からの「修正完了」の報告を待つ余裕を持つことが、ベテランクラフターの知恵と言えるでしょう。
総括:マイクラ「クライアントが期限切れ」エラーの完全攻略とバージョン管理の極意
この記事のまとめです。
- 「クライアントが期限切れ」は自分のソフトが古いことを意味し、更新で解決する
- 「サーバーが期限切れ」は相手側が古く、自分が新しい状態であることを指す
- マルチプレイをするには全員のバージョン番号が完全一致する必要がある
- Switch版の更新はホーム画面で「+」ボタンから「ソフトの更新」を手動で行う
- スマホ版は各アプリストアで更新リストをリロードし、ボタンが表示されるのを確認する
- 自動更新が来ない時は本体の再起動を行い、内部キャッシュをクリアする
- アップデート配信時間は、機種や地域によって最大24時間程度のズレが生じることがある
- Realmsはオーナーがログインしてサーバーを起動しないとバージョンが更新されない場合が多い
- Java版はランチャーの起動構成から古いバージョンを作成してサーバーに合わせられる
- 統合版は基本的にダウングレードができず、全員が最新版へ統一することが必須となる
- バージョン確認はタイトル画面の右下にある数字で行い、末尾まで一致させる
- アップデート直後は不具合やサーバー混雑で接続しにくいことが多いため、情報収集が重要
- 更新できない友人がいる場合は、その人の環境が整うまで待つのが最善策である
- 無理な再インストールはワールドデータの消失リスクがあるため、障害時は冷静に待つ

