マイクラ建築のクオリティを劇的に向上させる「ライトブロック」をご存知ですか?
この記事では、コマンドでしか入手できないこの特殊な見えない光源の基本から、Java版・統合版それぞれの入手コマンド、明るさの変更方法、そして正しい消し方まで、あらゆる情報を網羅的に解説します。
さらに、光源を見せずに完璧な湧き潰しを実現するテクニックや、建築の雰囲気を一変させるおしゃれな隠し光源、間接照明といった上級者向けの応用例も紹介。
この記事を読めば、あなたも光を自在に操る建築マスターになれるはずです。
- ライトブロックの基本性能と特徴を解説
- Java版・統合版別の入手コマンドを掲載
- 設置後の明るさ変更や削除方法を網羅
- 建築を格上げする隠し光源テクニックを紹介
マイクラのライトブロック:基本を完全マスター
- 見えない光源「ライトブロック」とは?
- ライトブロックの入手コマンド【Java/統合版】
- 設置と明るさを変更する基本操作
- ライトブロックの正しい消し方と注意点
見えない光源「ライトブロック」とは?

マインクラフトにおける「ライトブロック」とは、コマンドを使用することでのみ入手可能な、特殊な光源ブロックです。その最大の特徴は、バリアブロックが見えない壁であるように、ライトブロックは「見えない光源」であるという点にあります。サバイバルモードやクリエイティブモードのインベントリには存在せず、クラフトすることもできません。主に、マップ制作者や建築にこだわるプレイヤーが、景観を損なわずに照明を確保するために使用します 。
これまでの光源、例えば松明やグロウストーン、ランタンなどは、必ずブロックとしての実体と見た目を持っていました。そのため、建築のデザインによっては光源の存在が浮いてしまったり、隠すために余計な装飾が必要になったりといった制約がありました。しかし、ライトブロックは物理的な形状を持たないため、そうしたデザイン上の妥協を一切必要としません。まさに「光そのもの」を空間に設置するという、全く新しい概念をもたらすブロックなのです。
このブロックは明るさレベルを0から15まで16段階で設定でき、あらゆる照明ニーズに対応可能です 。プレイヤーがライトブロックのアイテムを手に持っている時にのみ、設置された場所が光のアイコンで表示され、操作可能になります。アイテムを別のものに持ち替えると、アイコンは完全に消え、そこには光だけが残ります 。この仕様により、建築家は「モノ」の見た目に縛られることなく、純粋に光と影だけを操る、高度なライティングデザインを実現できるのです。
ライトブロックの入手コマンド【Java/統合版】
ライトブロックはコマンドでしか入手できないため、まずはワールドの設定で「チートの実行」がオンになっていることを確認してください。マインクラフトにはJava版と統合版(Windows, Switch, PS4/5, Xbox, スマートフォンなど)の2つの主要なエディションがあり、それぞれコマンドの構文が大きく異なります。自分のプレイしているエディションに合ったコマンドを正しく入力することが重要です。
Java版では、アイテムコンポーネント(1.20.4以降)を使用して明るさを指定します。例えば、最大の明るさレベル15のライトブロックを1つ入手したい場合は、チャット欄に以下のコマンドを入力します。
/give @p light[block_state={level:”15″}] 1
ただし、Java版1.20.3以前を使用している場合は、NBTタグを使用した以下の構文が必要です。
/give @p minecraft:light{BlockStateTag:{level:”15″}}
@pの部分は、自分自身を指す@sや、自分のプレイヤー名に置き換えることも可能です。levelの後の数字を0から15の間で変更すれば、好きな明るさのライトブロックを入手できます。
統合版のコマンドは、バージョンによって異なります。統合版1.21.20以前の場合、アイテムID、個数、そして明るさレベルを示すデータ値を順番に指定します。同じく明るさレベル15のものを1つ入手するコマンドは以下の通りです。
/give @p light_block 1 15
統合版1.21.20以降では、ライトブロックのIDが変更になりました。 明るさレベル0から15ごとに独立したIDが割り当てられています。明るさレベル15のライトブロックを取得する場合は以下のコマンドを使用してください。
/give @p light_block_15 1
明るさレベルを変更する場合は、light_block_0(レベル0)からlight_block_15(レベル15)までのいずれかのIDを使用してください。
Java版と同様に、最後の数字を0から15の範囲で変えることで、任意の明るさを設定できます。どちらのコマンドも、正確にコピーしてチャット欄に貼り付けるのが最も簡単で確実です。以下の表にまとめたので、ぜひ活用してください。
| エディション (Edition) | コマンド(明るさレベル15の例) |
|---|---|
| Java版 1.20.4以降 (Java Edition 1.20.4+) | /give @p light[block_state={level:"15"}] 1 |
| Java版 1.20.3以前 (Java Edition 1.20.3-) | /give @p minecraft:light{BlockStateTag:{level:"15"}} |
| 統合版 1.21.20以前 (Bedrock Edition -1.21.19) | /give @p light_block 1 15 |
| 統合版 1.21.20以降 (Bedrock Edition 1.21.20+) | /give @p light_block_15 1 |
設置と明るさを変更する基本操作
コマンドでライトブロックを入手したら、次はその使い方です。操作方法は通常のブロックと少し異なり、独特の仕様を理解する必要があります。まず、ライトブロックはアイテムとして手に持っている間だけ、すでに設置されている他のライトブロックが光のアイコン(パーティクル)として表示されます。このアイコンには現在の明るさレベルも数字で示されており、どこにどの明るさで設置したかが一目でわかります 。
設置は通常のブロックと同じように、好きな場所に向けて右クリック(統合版では「設置」ボタン)で行えます。そして、このブロックの真価を発揮するのが、設置後の明るさ調整機能です。ライトブロックのアイテムを手に持った状態で、設置済みのライトブロックのアイコンにカーソルを合わせ、もう一度右クリック(または「使用」ボタン)を押してみてください。すると、明るさレベルが1ずつ増加していきます 。
この操作を繰り返すことで、明るさは0から1, 2, 3…と順番に上がり、最大の15に達すると、次は0に戻ります。このサイクルにより、コマンドで再度入手しなくても、現場で直感的に光の強さを微調整することが可能です。この仕様は、建築のライティングを「デザインする」という行為を、より専門的で計画的な作業へと昇華させます。ビルダーは、ブロックを置く「建築モード」から、ライトブロックを手に持つ「照明デザインモード」へと意識的に移行し、光の演出に集中することができるのです。
ライトブロックの正しい消し方と注意点
ライトブロックの扱いで初心者が最も戸惑うのが、その消し方(削除方法)でしょう。このブロックはツルハシや素手で叩いても、通常のブロックのように壊すことはできません。当たり判定(ヒットボックス)自体が、ライトブロックを手に持っている時しか現れない特殊な仕様だからです 。
ライトブロックを消す最も基本的な方法は、「別のブロックで上書きする」ことです。消したいライトブロックがある空間に、土や石、あるいは水などの任意のブロックを設置すると、ライトブロックは消滅します。これは、ライトブロックが物理的なオブジェクトではなく、空間に付与されたデータのような存在であることを示唆しています。壊すのではなく、新しいデータでその場所を上書きすることで削除される、と考えると理解しやすいでしょう 。
しかし、広範囲に設置したライトブロックを一つずつブロックで置き換えて消していくのは非常に手間がかかります。そこで役立つのが/fillコマンドです。このコマンドを使えば、指定した範囲内のライトブロックだけを一括で空気ブロックに置き換えることができます。基本的な構文は以下の通りです。
/fill <始点座標> <終点座標> air replace light_block
このコマンドの最後にreplace light_blockを付け加えるのが非常に重要です。もしこれを忘れると、指定範囲内のすべてのブロック(建築物の一部も含む)が空気ブロックに置き換わってしまい、取り返しのつかない事態になりかねません。コマンドを使う際は、対象をライトブロックに限定するこの記述を絶対に忘れないように注意してください 。
マイクラ建築を変えるライトブロックの神業テクニック
- 光源を見せない完璧な湧き潰し術
- おしゃれな建築を演出する隠し光源と間接照明
- 上級者向け建築ライティング応用例
- 知っておくべき仕様とクリエイティブな活用法
光源を見せない完璧な湧き潰し術

マインクラフトのサバイバルモードや、モンスターが出現する設定のワールドでは、「湧き潰し」が常に建築の課題となります。敵モブは明るさレベル0の場所にスポーンするため、安全を確保するには松明などの光源を一定間隔で設置し、地面を明るく照らす必要がありました 。しかし、特に景観を重視する建築において、地面や壁に無数に設置された松明は、せっかくのデザインを台無しにしてしまう悩みの種でした。
この、建築の「美しさ」とサバイバルの「機能性」という長年のジレンマを、ライトブロックは完璧に解決します。ライトブロックは不可視であるため、床や壁、天井の内部に埋め込むことで、光源を一切見せることなく、あらゆる場所の明るさレベルを安全な数値に保つことができるのです 。
例えば、荘厳な大聖堂の床、薄暗い雰囲気を演出したい古城の通路、あるいは自然の景観をそのまま生かしたい森の中の小道など、これまでなら松明やランタンを置くしかなかった場所に、見えないライトブロックを埋め込むだけで、見た目を全く変えずに完璧な湧き潰しが完了します。これにより、プレイヤーは初めて、建築デザイン(見た目)と、湧き潰しというゲームシステム(機能)を完全に分離して考えることができるようになりました。もはや照明のためにデザインを妥協する必要はなく、理想の建築を追求しながら、安全な空間を創り出すことが可能になるのです。
おしゃれな建築を演出する隠し光源と間接照明
ライトブロックの真価は、単なる湧き潰しにとどまりません。その不可視性を利用することで、現実世界の建築でも用いられる高度な照明技術、「間接照明」をマインクラフトで再現できるようになります。間接照明とは、光源そのものを直接見せるのではなく、光を壁や天井に反射させることで、柔らかく雰囲気のある空間を演出するテクニックです。
例えば、建物の窓の外側にライトブロックを設置すれば、窓そのものが内側に向かって優しく発光しているように見せることができます。天井をハーフブロックで作り、その1ブロック上の空間にライトブロックを配置すれば、光源が見えないのに天井からふんわりとした光が降り注ぐ「コーブ照明」のような効果を生み出せます。また、柱や壁の裏側に仕込むことで、その建築要素を内側から照らし出し、立体感や奥行きを強調することも可能です 。
これらのテクニックは、松明やグロウストーンのような「点」で照らす直接照明とは異なり、空間全体を均一で穏やかな光で満たします。これにより、建築に高級感や落ち着き、あるいは神秘的な雰囲気を与えることができます。ライトブロックは、マインクラフトの建築家たちに、光を「置く」から「デザインする」へとステップアップさせるための、最高のツールと言えるでしょう。プレイヤーはもはや単なるビルダーではなく、光を操り、空間のムードを創造する「ライティングアーキテクト」になれるのです。
上級者向け建築ライティング応用例
ライトブロックが持つ0から15までの16段階の明るさレベルを使いこなせば、さらに高度で芸術的なライティング表現が可能になります。これは、単に明るいか暗いかという二元的な考え方から脱却し、光をアナログなグラデーションとして捉える、まさに上級者向けのテクニックです。
一つ目の応用例は「ライトグラデーション」です。例えば、大きな窓から差し込む光を表現する際に、窓際に明るさレベル15のライトブロックを置き、そこから部屋の奥に向かって1ブロックごとに12, 9, 6…と徐々に明るさレベルを下げたライトブロックを配置します。これにより、光が自然に減衰していくリアルな光景を再現でき、空間に圧倒的な奥行きと臨場感を与えられます 。この技術は、擬似的なスポットライトや、特定のオブジェクトを柔らかく照らし出す演出にも応用できます。
二つ目の応用例は「雰囲気のあるダークビルド」の実現です。ダンジョンや廃墟、お化け屋敷といった建築では、薄暗い雰囲気が不可欠ですが、暗くしすぎると敵モブが湧いてしまいます。ここで、明るさレベル1〜6程度の低いライトブロックを空間全体に配置します。これにより、プレイヤーの視覚的には「暗い」と感じる雰囲気を保ちつつ、モブのスポーン条件である明るさレベル0を回避することができ、安全で没入感の高い空間を両立させることが可能になります 。光を使って「明るくする」のではなく、意図的に「暗さをデザインする」という逆転の発想が、建築の表現力を飛躍的に高めます。
知っておくべき仕様とクリエイティブな活用法
ライトブロックには、基本的な使い方以外にも、知っておくとさらにクリエイティブの幅が広がる特殊な仕様がいくつか存在します。これらは、特定の状況下で非常に強力なツールとなり得ます。
特筆すべきは「水との共存」です。ライトブロックは、水ブロックと同じ座標に同時に存在することができます。これは「水没(Waterlogging)」可能なブロックの特性です。
Java版では、コマンドを使用して直接waterloggingされた状態でライトブロックを取得することが可能です。以下のコマンドで、水中に直接配置可能なライトブロックを入手できます。これにより、ガラス張りの巨大な水槽や、透き通った海底神殿など、完全にクリアでシームレスな水中景観を、完璧な明るさで実現できます。
/give @p light[block_state={level:”7″,waterlogged:”true”}] 1
統合版では、waterloggingオプションがないため、ブロックを配置した後に水を流して水没させる方法を使用します。
この仕様を利用すれば、水中にシーランタンやシーピクルスといった可視の光源を一切置くことなく、水の中全体を明るく照らすことが可能になります。これにより、ガラス張りの巨大な水槽や、透き通った海底神殿など、完全にクリアでシームレスな水中景観を、完璧な明るさで実現できます。
ライトブロックはピストンで押すことが可能です。Java版・統合版の両方でこの機能が利用できます。ピストンを使って最大12個のライトブロックを一度に動かすことが可能です。レッドストーン回路と組み合わせることで、ダイナミックな照明システムを構築できる可能性を秘めています。この仕様は両エディションで共通しており、プレイヤーは同じレッドストーン設計でクリエイティブな照明装置を構築できます。
さらに、コマンドブロックと連携させることで、ライトブロックは静的な設置物から動的な装置へと進化します 14。例えば、/fillコマンドをクロック回路で実行し、特定の範囲のライトブロックの明るさを周期的に変更させることで、ホラーマップ用の明滅する照明を作り出せます。あるいは、ピストンでライトブロックの列を物理的に動かし、時間帯によって部屋の照明が当たる場所を変える、といった高度なギミックも考えられるでしょう。これらの応用は、ライトブロックが単なる建築ブロックではなく、ゲームシステムに深く組み込める万能ツールであることを示しています。
総括:ライトブロックを使いこなし建築表現の新たな高みへ
この記事のまとめです。
- ライトブロックはコマンドでのみ入手可能な不可視の光源である
- サバイバルモードのインベントリには存在せず、クラフトは不可能
- 主な用途はマップ制作や景観を重視した建築での照明確保
- 明るさレベルは0から15までの16段階で設定可能
- Java版と統合版では入手コマンドの構文が異なる
- Java版コマンドは
/give @p minecraft:light{BlockStateTag:{level:"15"}} - 統合版コマンドは
/give @p light_block 1 15 - 設置したライトブロックは、アイテムを手に持っている時のみアイコンで可視化される
- 設置後の明るさは、ライトブロックを手に持って右クリックすることで1ずつ変更できる
- 削除するには、別のブロックを同じ場所に設置して上書きする必要がある
/fillコマンドを使えば、指定範囲のライトブロックを一括削除できる- 不可視性を利用し、景観を損なわずに完璧な湧き潰しが可能
- 間接照明として利用することで、建築に雰囲気と奥行きを与えられる
- 明るさの段階を調整し、光のグラデーションを表現できる
- 水中に設置でき、シームレスな水中照明を実現する

